ノネコ管理計画とは?
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画とは、山にいるノネコを捕獲・発生源対策・猫の飼い方を普及啓発し奄美大島の生態系保全をはかる計画です。
計画年数は 2018年4月~2027年3月までの10年。
環境省と奄美大島5市町村が協力して行っています。
どうして計画が必要なの?
ノネコは「世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN)」や「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(環境省、農林水産省 2014 )」にも掲載されるほど生態系への影響が深刻で対策が必要な種として位置づけられています。
影響が目に見えてしまう前に対策した方が生態系に与える影響と駆除数も少なくてすむので、奄美大島では早めの対策としてノネコ管理計画を実施しています。
捕獲されたノネコはどうなるの?
飼い猫であると確認された猫については、地元役場で1週間の公示、飼い主へ引き渡されます。
ノネコは飼養希望者に譲渡、または譲渡されなかった場合できる限り苦痛を与えない方法で安楽殺となります。
譲渡認定者になれば誰でも譲渡可能!安楽殺は嫌だな、反対したいな、という方は是非譲渡希望者になる道にチャレンジください。
そもそも奄美大島ってどんな島?
面積約712平方キロメートル
人口約6万弱の鹿児島市と沖縄のほぼ真ん中に位置する
鹿児島県の離島です。

意外とデカい
- 奄美市・龍郷町・大和村・宇検村・瀬戸内町の5市町村
- シンガポールや東京23区とほぼ同じ大きさ
- 大きさの割に人口6万弱と少なめ

固有種が多い
- 大陸から切り離されてから長く個別に進化した生き物が多い
- 日本の13%の生物種が奄美大島に生息
- 22種の奄美市指定希少野生動物・35種の奄美市指定野生植物・13種の国指定天然記念物・6種の県指定天然記念物
ノネコ管理計画で目指す奄美とは?
元々の生態系に近づける
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画で目指すのは、元々の生態系に近い奄美大島です。勿論、元々の生態系に近づけるためにノネコだけ対策したら良いわけではないので、ノネコ以外の対策にも取り組んでおります。
猫の適正飼養
ノネコ管理計画はノネコをただ捕獲するだけの計画ではなく、猫の適正飼養も目指す計画です。猫条例や啓発、避妊去勢・マイクロチップの助成、学校への出前授業などにも取り組み猫の適正飼養を広く周知する取り組みを進めています。
ノネコ飼い主募集中!
奄美大島における生態系保全のための
ノネコ管理計画では山で捕獲された猫の
飼い主を募集しております。
「最近、猫を飼いたい気持ちが強い」
「猫ちゃんのいる生活を過ごしたい!」
と考えている方
一度ノネコも検討してみてください!