①【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
②【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
③【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
④【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑤【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑥【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑦【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑧【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑨【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
なるほどつまりどういうことなんですか?!疑問を口にするおどるに丁寧に解説するなちゅ。アマミノクロウサギだけの話ではないのだけどと首を傾げつつも「ノネコがいないから街の猫を捕獲している?」謎に挑む。
今やっと記事の折り返し地点ってところだよ。
長いわね!どうしてかしら!
もうちょっとサクサクいけるように心がけるよ……!
さて今日は、ノネコがいないから街の猫を捕獲しているという謎に挑むよ。
Twitterでもそういうこと話している人みたことあるわ。本当なら大問題よ!
そうだね。実際どうなんだろう?みていこー。
森に猫がいないから街の猫を捕獲している?
そもそも本来は自然豊かな森を守るため、森の奥に生息する“野生の猫(ノネコ)”を排除するための計画だったはず。捕獲される猫に、さくら耳カットが増えているというのは、「森にノネコがいないから街の野良猫を捕まえている」と疑われても仕方がない。それが違うというなら、環境省は機密事項としている「ノネコの捕獲場所」を明らかにするべきだろう。
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画はなぜ止まらないのか
なるほどー。またちょっと色々と勘違いがあるみたいだね。
どういうこと?
ノネコ管理計画の範囲は奄美大島の森林です
まず「自然豊かな森を守るため、森の奥に生息する野生の猫(ノネコ)を排除するための計画」ってところを見てほしいんだけど、森の奥に生息する野生の猫(ノネコ)を排除ではないんだよね。
うん?え?捕獲地域は山の中でしょ?
そうだよ。だから森の奥ではないんだ。この表現だと本当に山の奥深くという印象を受けるけど、実際ノネコ管理計画の計画書を見ると「奄美大島の森林内」とあるから、山の奥深くってわけじゃないんだよね。
(2)実施地域
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
奄美大島の森林内
そういうことね!細かいわね!
細かいけど大切なことだよ。
捕獲個体に耳カット猫が増えている?
捕獲される猫に、さくら耳カットが増えているというのは、「森にノネコがいないから街の野良猫を捕まえている」と疑われても仕方がない。
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画はなぜ止まらないのか
なちゅの細かな指摘じゃなくてもっとこういう、「え?!」ってところに進みましょうよ。捕獲される猫に耳カット猫が増えているのは本当なの?
本当だよ。これは令和3年度の検討会でも話があったみたいだね。
捕獲数 | |
---|---|
2018年度 | 35(4) |
2019年度 | 80(11) |
2020年度 | 21(4) |
2021年度 | 101(35) |
合計 | 237(54) |
()内がTNR個体、つまり耳カット猫だよ。
耳カット猫の数だけ見ると、2018年度が4頭、2021年度が35頭だから確かに増えていると感じるわね……!
数だけだとよくわからないから、%でも見てみようね。
捕獲数 | TNR個体の割合 | |
---|---|---|
2018年度 | 35(4) | 11.4% |
2019年度 | 80(11) | 13.7% |
2020年度 | 21(4) | 19.0% |
2021年度 | 101(35) | 34.6% |
合計 | 237(54) | 22.7% |
※小数点第2は切り捨てています。
増えてる……わね!じゃあやっぱり行政は街や集落の野良猫を捕獲しているのかしら?!
これだけ見るとそう思うのも仕方ないのかな。でもちょっとまって。なんで耳カット猫が居るかって話を前回し忘れていたからしていこう。
奄美大島のノネコ管理計画はTNR事業も含んだ計画
実は奄美大島のノネコ管理計画はTNR事業も含んでいる計画なんだ。
TNRって……避妊去勢手術をした外にいる猫のことよね?
うーんとね、ちゃんと説明するとT(トラップ=捕獲)、N(ニューター=避妊去勢手術)、R(リターン=元の場所に戻す)という意味があるんだ。だから避妊去勢手術を施した猫のことを指すというよりは、避妊去勢手術を施した外にいる猫の過程を指す言葉だね。
へえ。それってやるとなんかいいことがあるの?
避妊去勢手術をするから猫が増えないんだよね。そして野良猫も寿命を迎えるから段々減っていくんだ。
奄美大島のノネコ管理計画ではノネコ発生源対策としてTNR事業もしているんだよ。
7-2.ノネコの発生源対策のための活動及び実施体制等
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
ノネコを増やさないために、ノネコ発生源となりうるノラネコ及び不適切に飼養されている飼い猫についても、飼い猫の適正飼養やノラネコの増加抑制等の取組を推進する。これらの取組はノネコ対策を着実かつ効率的に進めるために重要である。
(1) 体制
環境省、鹿児島県、奄美市、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町が役割分担をして実施する。ネコ問題についての普及啓発は環境省、鹿児島県、5市町村が連携して実施し、条例に基づく適正飼養推進や飼い猫の不妊去勢、ノラネコのTNR事業等は5市町村が中心となり関係団体等と連携して実施する。
TNRをするとノネコ対策を着実かつ効率的に進められるものなの?
奄美大島のノネコ管理計画の計画書に書いてあるんだけど、集落から山への猫の供給も懸念されているから、もし猫が山に入ったとしても増えないようにしているんだよね。
奄美大島では、その地形の特徴から、内湾と山に挟まれた狭い平地に集落が形成されており、集落から山との距離が非常に近いため、集落にいる放し飼いの猫やノラネコは、簡単に森林内へと入っていくことが可能であり、実際にネコが林道等を利用していることが確認されている。そうしたことから、集落にいる放し飼いの猫やノラネコが森林内に入り、野生動物を襲うことや、その一部が野生化してノネコ個体数が増加することが懸念される。
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
ふ~ん?なるほどね!でもそれと捕獲されたTNR個体数が増えてきたのと何の関係があるのよ。
TNR事業で耳カットされた猫は年々増えています
TNR事業を進めていくとさ、TNRされた猫も増えてくるわけじゃん。
そうね。段々と増えていくわね。
集落や市街地からも一部の猫が山へ移動することを考えると、段々とTNR個体が増えるにしたがって捕獲されるTNR個体数も増えていくと考えられるんだよね。
確かに供給元に耳カットの猫が増えたら捕獲される市街地や集落から山へ侵入した猫も耳カット率が上がるわね!
そうそう、だから↓
捕獲される猫に、さくら耳カットが増えているというのは、「森にノネコがいないから街の野良猫を捕まえている」と疑われても仕方がない。
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画はなぜ止まらないのか
パッと考えたら記事にあるように「野良猫を捕まえてるの?!」という気持ちになっちゃうかもしれないけど、よくよく考えると理由が見えてくるわけだね。
ノネコの捕獲場所を晒すのは危険
環境省は機密事項としている「ノネコの捕獲場所」を明らかにするべきだろう。
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画はなぜ止まらないのか
よくSNSでも「捕獲場所を明らかにせよ!」みたいなことも聞くけど、実際捕獲場所を明らかにするのは危険だよね。
どう危険なの?捕獲場所がわかったほうが、「野良猫かも!」っていう人たちも納得するんじゃないの?
計画に反対している人の中には、猫を捕獲すること自体反対している人もいるから、そういう人たちが捕獲場所を知ると罠を見に行っちゃうかもしれないよね。
確かにそうね……。
罠を見に行くだけだとしても、人が罠付近に増えると猫も警戒して入らなくなっちゃうかもしれないし。
捕獲効率が下がるのはダメね。
どうして捕獲場所を公開しないのか、はっきりとした理由は公開されていないけど、少し考えるだけでも公開するリスクが見えてくるのがわかるよね。
公開のデメリットが多いのね。
それにこのサイトの中の人の親戚が山で遭難してそのまま帰ってきてないのもあるし、そもそも山は危険なんだよ。そこにわざわざ好奇心で足を運ばせるようなきっかけを作るのを避けるのは当然ともいえるよね。
次回!譲渡期間が短すぎる?へ続く!
今回はよく間違われる「ノネコは実は市街地の猫を捕獲している」という誤解の部分を解いてみたよ。
TNRが進んでいるから耳カット猫率が増えるのは当然という話だったわね!
次回は奄美大島のノネコ管理計画は譲渡期間が短すぎるという話題に入っていくよ。
そうなの?短いの?!
どうだろう、次回見ていこうね。
じゃあ今日はこれで。ばいばーい。
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