①【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
②【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
③【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
④【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑤【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑥【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑦【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
管理計画が自然遺産登録後も続くのは計画自体が10年計画(2027年度まで)だからだと読み解いたなちゅとおどる。勘違いが錯綜する中、「捕獲されたノネコについて」進みだす。
前回はサクサクだったけど、今回から捕獲されたノネコについての話になるからちょっと複雑になるかもしれないね。
サクサクのはずよ。なちゅのサクサク力を信じるわ。
なるべく頑張るよ。じゃあ、みていこー。
ノネコ管理計画の捕獲数は見込み違い?
年間300匹の捕獲数を見込んでスタートしたが…
これまでの捕獲数は、以下の通りだ。2018年(7月~)43匹
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか
2019年 125匹
2020年 27匹
2021年 97匹
2022年1月(1カ月) 7匹
計画書には「森林内においてノネコの目撃頻度が増加」し、「早急にノネコを生態系から排除する対策がある」と記され、年間300匹の捕獲数を見込んでスタートした10年計画であったのに、実際にはこの程度しか捕まらない。
ふうん、思ったより捕獲されなかったのかしら?
どうだろうね。ひとつひとつみていこう。
年間300匹の捕獲目標は現在ありません
捕獲目標については「①【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ」に書いてあるから参考にしてみてね。
参考にどうぞ
簡単に言うと、初年度の会見では目標を伝えていたけど今は捕獲目標がないので「年間300匹捕獲」というのは古い情報ということだよ。
ノネコの捕獲頭数は少ないのか?
「実際にはこの程度しか捕まらない。」とあるからこの記事を書いたジャーナリストさんはノネコの捕獲数が少ないと感じているようだね。
年300匹の捕獲目標だと考えていたら、少ないと感じるかもしれないわね。
2018年(7月~)43匹
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか
2019年 125匹
2020年 27匹
2021年 97匹
2022年1月(1カ月) 7匹
2020年が最も少なくて、2021年になると急に増えているわね?
そうだね。これは捕獲エリアが拡大された影響があるかもしれないね。
ノネコの捕獲エリアは段階的に拡大します
ノネコ管理計画にも捕獲エリアは優先度をつけて進めるって書いてあるんだよね。
え?最初から奄美の山全てのエリアで捕獲していたわけじゃないの?
違うよ。計画書を見てみようか。
捕獲については希少種保護上の重要性とノネコの分布状況を踏まえて希少種への影響が特に大きいと考えられる地域から優先順位をつけて進めるなど、効果的効率的な捕獲に努めることとする。
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
うーんと、希少種がいるエリアを先にやっていくねってことかしら。
そうそう、ロードマップにも捕獲エリアを段階的に広げていくよって書いてあるよ。
【取組】
奄美大島ノネコ管理計画 ロードマップ
2018 年度~2022 年度 以下の取組を行う。
・南西部捕獲地域におけるノネコの捕獲及びモニタリングを実施する。
・南西部捕獲地域を段階的に拡大する。
・罠の改良等による混獲対策、捕獲作業の効率化を検討する。
どれくらい拡大しているのかしら?
中の人が去年、ノネコの検討会に参加した際に、どれくらい拡大したかも聞いているので紹介するね。
期間 | 作業員 | 全作業エリア | 罠の数 |
---|---|---|---|
2018年7月~ | 3名 | 1エリア 16㎢ | 150基 |
2019年1月~ | 4名 | 2エリア 32㎢ | 200基 |
2019年5月~ | 6名 | 3エリア 87㎢ | 300基 |
2019年10月~ | 7名 | 3エリア 87㎢ | 400基 |
2020年7月~ | 8名 | 4エリア 103㎢ | 450基 |
最初の年は3人で捕獲作業していたのね!
すごいよね!大変だったと思う。エリアが拡大するごとに作業員も罠の数も増えているね。
2020年は87㎢から103㎢に拡大しているけれど、どうして少なかったのかしら?
103㎢といっても重なるエリアもあるからね。同じ場所で捕獲していくと捕獲数も減少するのは当たり前だよね。
それに2020年と言えば新型コロナが流行りだしててんやわんやしていて大型台風がきた時期でもあるから、そういうのが重なっちゃったのかもしれないね。
大型で非常に強い台風10号が北上した5日夜から6日にかけ、奄美群島12市町村では、約280カ所の避難所に最大約7000人が避難した。これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮、記録的な大雨のおそれがあるとして、気象庁が最大級の警戒を呼び掛けるなか、住民らは不安な一夜を過ごし、台風が通り過ぎるのをじっと待った。
台風10号最接近 住民ら不安な一夜過ごす
人間は台風情報を逐一チェックして備えられるけど、山にいる猫は備えられないし、逃げられる場所も限られているだろうからね。台風の中山にいる猫の環境は特に過酷だよ。
モニタリングで確認されたノネコの半数は捕獲されないまま確認できなくなる
中の人が去年(2021年)の検討会に行った際に、モニタリングで識別されたノネコがどれくらい捕獲されたかなども聞いてきているから、こっちも紹介するね。
- 識別個体209個体のうち30日以内に確認されなくなる個体は114頭
- 約55%が1カ月以内に撮影されなくなっていた
- そのうちの36個体は捕獲されたもので、残りの78個体(撮影され識別後、撮影・捕獲されていない個体)は消息不明
- カメラがない場所や捕獲作業地域外への移動またはその後死亡しているなどが考えられる
【レポ】令和2年度奄美大島における生態系保全のためのノネコ捕獲等に係る検討会に行ったので覚えている分だけダダダッと書きます
つまり……?
モニタリングで識別されたノネコ209個体のうち114頭(約55%)が撮影されなくなったんだけど、そのうち36個体は捕獲されて残り78体は消息が不明なんだね。
えっ、じゃあ78匹の猫ちゃんはどこに行っちゃったの?
どこかへ移動したか、または死んでしまったか……山は過酷だから、どうして少ないかとか捕獲されないかを考えるとき、奄美の場合は特に台風がどのくらいの規模だったとか、そういうのも考えたほうが良いよね。
次回こそ!耳カット猫が捕まるノネコ管理計画を見て行こう!
本当は耳カット猫が捕まるってところまでいきたかったんだけど、思いのほかボリュームが出てしまったので分けるよ。
どれくらいの捕獲数かもわかってその点は良かったわ。
数字を見るときは背景も見て考えるようにしたいね。じゃあまたねー。
続きはこちら
コメント