①【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
②【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
③【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
④【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑤【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑥【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑦【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
⑧【記事チェック】人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画」はなぜ止まらないのか←という記事があったのでチェックしてみたよ
捕獲数は背景を見て多いか少ないかを考えていくべきと結論を出したなちゅとおどる。今度こそはと耳カット猫が捕まっている状況について読み進めていく。
今回は前回入りたかった話題、耳カット猫が捕獲されていることについて読み解いていくよ。
耳カット猫って何かしら?
そのへんも解説しながら見ていこうね。
捕獲される耳カットの猫
しかも、2021年に捕獲された97匹中、26匹の猫は「さくらねこ」だった。「さくらねこ」とは前回記事に書いた通り、不妊去勢手術を行った目印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットされた猫だ。つまり、さくらねこには生殖機能がない。一代限りの命であるにも関わらず、捕獲されているのだ。
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画はなぜ止まらないのか
さくらねこ?
さくらねこっていうのはどうぶつ基金っていう愛護団体が商標登録している名称だね。不妊去勢手術をした外にいる猫に、目印として耳先をカットしているんだよ。その耳の形からさくらねこってどうぶつ基金は言っているみたいだね。
公園で見たことあるわね!
奄美市ではオスは右耳、メスは左耳をカットしているよ。
山にいる猫は全て捕獲対象です
その耳カット猫が捕獲されてる!ってことを言いたいのかしら?
生殖器がない=繁殖しない猫が捕獲されている!ってことを言いたいみたいだね。
耳カットされた猫は捕獲しちゃいけない決まりがあるの?
そんなことないよ。計画書にはこの辺も書かれているから見てみようか。
なお森林内のネコはノネコがほとんどと推測されるものの、一部には、一時的に森林内に侵入しているノラネコや飼い猫も捕獲される可能性があるが、これらも希少種等を捕殺して在来生態系へ影響を及ぼすおそれがあることから本計画に基づき対処する。
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
山にいる猫は捕獲するよってこと?
そうそう。ノネコも野良猫も飼い猫もすべて同じ種類の猫、山に入れば狩りスキルを発揮しちゃうからね。当然影響を及ぼすおそれがあるから対処することになるよね。
野良猫の場合は野良猫として生きられる場所に戻すことはできないの?
野良猫の可能性があっても戻せないんだよ。理由も計画書に書いてあるよ。
(4)捕獲後の対応
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
森林内で捕獲したネコは野外に再放逐すれば再び森林内に戻り希少種や在来生態系へ影響を及ぼす可能性があることから、捕獲個体は野外に戻さないよう対応する。
確かに食べられるものがあるってわかっている場所に戻る可能性はあるわよね……。
耳をカットされた猫(避妊去勢が済んだ猫)は狩りをしなくなるとか、野生生物を食べなくなるとかそういう根拠がなければ捕獲しないとはならないよね。
ノネコが1日に食べるのは1クロウサギ?
続きも見ていこー。
もちろん、その一代限りの命の猫が「アマミノクロウサギをどんどん捕食している」というのであれば問題だ。まるでそうであるかのように、ノネコ管理計画書には<ノネコ一頭が一日に摂取している餌の量の平均は378グラムと見積もられ、この量はケナガネズミとアマミノクロウサギでは1頭ずつ、必要になる>という論文が引用されている。
人間の傲慢さの極地…世界遺産・奄美大島の「猫3000匹殺処分計画はなぜ止まらないのか
なるほど、つまりどういうことなの?!
繁殖しない一代限りの命の猫がアマミノクロウサギを沢山食べていたら問題だけど……、まるで食べているかのように計画書には「猫はアマクロなら1日1頭食べてますよ」って論文が引用されてる!って言いたいんだね。
ふうん?387グラム食べるとすると、ケナガネズミとアマミノクロウサギなら1頭ずつくらいってことなのね。
まるで食べているというか、ノネコのうんこからはアマミノクロウサギ出ちゃっているから「まるで」ではないんだけどね。ただこの記事を書いたジャーナリストさんからすると、そんなこと書くと「ノネコはアマミノクロウサギをバクバク食べているみたいじゃないか!」って感じたのかもしれないね。
そうなの?計画書には書いてあるの?
ううん、計画書にはノネコのうんこからどんな生き物が出てきたか書いてあるから、アマミノクロウサギだけを特別沢山食べているというニュアンスの記述はないよ。
奄美大島の森林内で採取したノネコの糞を分析した結果、糞(102個)のうちの97個(95.1%)から哺乳類の毛や骨が検出されている。中でも在来の希少哺乳類の割合が高く、主要な餌資源とされていることが判った(種別の出現頻度*2はケナガネズミ(43.1%)、アマミトゲネズミ(38.2%)、アマミノクロウサギ(15.7%)、在来種以外には、外来種クマネズミ(39.2%))。他にも、ルリカケスやリュウキュウアオヘビ、アマミマダラカマドウマ、ジネズミ類など、合計 12 種類の在来種が糞から出現した。ノネコ1頭が1日に摂取している餌の量の平均は、378.4g と見積もられ、この量は、ケナガネズミとアマミノクロウサギでは1頭ずつ、アマミトゲネズミだと3頭は必要になる(塩野﨑 2016)。
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
よく広さを東京ドーム〇個分、とかいうけれどそういうのと同じかしら。
そうだね。認識しやすいように例えて書くことはよくあることだよね。
じゃあ結局は、ノネコはアマミノクロウサギを食べるなら1日1頭になるけど、アマミノクロウサギだけを狙って食べまくっているわけではないのね?
うん、糞からアマミノクロウサギ以外の毛や骨が出てるから、アマミノクロウサギだけを特別ずっと食べ続けているわけじゃないね。
アマミノクロウサギだけを捕食しているわけじゃなくても計画は続きます
ここでまた思い出してほしいんだけど、ノネコ管理計画はアマミノクロウサギのための計画ではないということだよね。
アマミノクロウサギを食べまくっているわけじゃなくてもするってこと?
④でも話したけど、ノネコ管理計画って予防原則を踏まえ始まった計画なんだよね。
④はこちら
あ~なんか話したわね。
ちょっとここは復習になるけど、もう一回大切な個所を見てみよう。
被害が顕在化してから対応するのに比べはるかに効果的であり、生態系等に与える影響も少なくてすみ、さらには駆除等が必要な個体の数も最小限に抑えることができることから、早期に迅速に防除を図ることが重要であるとしている。このことも踏まえ、関係機関が連携して迅速にノネコの対策を進めるべく、本管理計画を策定するものである。
奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画
ふむふむ?
被害が目に見える前に対策した方が良いってことだよ。しかもノネコだって食べないと生きられない。つまりアマミノクロウサギを食べなかったからといって、他の生き物が食べられてちゃやっぱり対策するしかないんだよね。
あーそういえばトキソプラズマ症の問題もあるんだったわね?
そうそう。そういうのも含め考えると「「アマミノクロウサギをどんどん捕食している」というのであれば問題だ。」というのはちょっとやっぱり勘違いしている部分が多い可能性があるよね。アマミノクロウサギだけの問題じゃないってこと、いつか伝わると良いなあ。
次回!ノネコがいないから街の野良猫を捕獲している?!
次はなんだか物騒ね?!
そうだね!野良猫を捕獲しているならぼくたちだって見たことあるはずだけど……どういうことなんだろう?とりあえず、次回だね。
そうね、今日は疲れたからおいとましましょう。
うん、またねー。
つづきはこちら
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